マンション管理組合の情報公開(1)

「マンションの資産価値を高く維持する方法」に興味はありませんか?

売却時に、3000万円なのか2500万円かは大きな差ですから。

いざマンションを売却しようとして不動産会社に相談すれば、これまで同じマンションや近隣で実際に成立した金額が基準となってしまいます。

つまり、最初にマンションを売却した人が売り急いで安い前例ができてしまうと、その金額が基準となってしまい、それを大幅に上回る金額での売却は難しくなってしまうのです。
一度、価格の基準ができてしまうとそれを変えるのは本当に大変なのです。

したがって、マンションは出来る限り築年数の浅い段階(できれば新築時)から資産価値を高く維持する工夫を行って、安く売らないことが重要です。

では、どうすれば高く売れるかですが、マンションを中古で高く売るには、購入を検討している方にそれなりのプレゼンテーションが必要です。

マンションを購入しようとしている人は、はじめから中古と限定している方もいますが、新築か中古かを迷っている方もいるのです。
一人でも多くの購入希望者に購入を検討してもらい、少しでもいい条件で売却することが重要なので、新築か中古で迷っている方にも魅力的に見えるような工夫が無ければならないのです。

まず、新築マンションは、販売のパンフレットがあり、ホームページがあり、モデルルームがあり、完成予想図や模型があり、実際の建物はまだできていないにしても購入を検討している人にとっては魅力的な材料があふれています。
それに対して中古マンションは、パンフレットはなく簡単なチラシ、ホームページがあるわけでもなく一般的な面積や交通の情報があるだけです。

つまり、中古マンションについては、いい条件で売りたいと言いながら購入者に対するプレゼンの材料がほとんどないのです。

中古の場合、既に建物は出来上がっていて実際に人が住んでいるわけですから、新築時に開発業者や販売会社が用意した情報とは別の生きた情報提供ができるはずなのです。

きちんと情報を整理して、新築物件のパンフレットなどと比較できるようにすることがまずは第一歩なのです。

次回は、どんな情報をどのように公開するかについて説明します。